打者の心得 ケース 3   無死または1死 走者2塁または3塁

無死 走者2塁の場合
 この場合、ホームラン打者以外、打者は絶対といっていい位、右翼の方向(1,2塁
 間)を狙うべきである。
 1,2塁方向へ打てば、必ず走者は、3塁に進むことが出来るのである。

 しかし実際には、この場合、1本の安打で走者は本塁に帰るのだという気合に左右され
 すぎて、打者は、1,2塁間の安打をねらわず、三遊間方面に引っぱって失敗してい
 る例は多い。
 大いに考えなければならないことである。
 
1死 走者2塁の場合
 この場合は前記の場合と全く異なるのである。
 走者を次塁に進めるという重点よりも、むしろ安打を放って一挙に得点をするという
 積極性に重点を置くことである。

無死 1死 走者3塁の場合
 走者を本塁にむかえるには、安打、スクイズ、外野飛球、この
3つの方法がある。
 このうち外野飛球を打つことは、最も安易な危険のない方法である。

 外野飛球を打つには、低い球を避けて高い球をたたくこと。
 左翼飛球を無理に打とうとして失敗する例が多い。

 風の方向を利用することなども必要なことであり、3塁走者を本塁に迎える程度の飛球
 は誰でも軽く、正しく、鋭くミートするだけで、充分その距離が得られる。
 練習の時、度々試みることである。

 

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