2012年5月10日(木) 神戸高校グラウンド
13:20〜15:24 

伝統の兵庫―神戸の定期戦は5月10日、神戸高校グラウンドで行われた。過去2回、降雨中止になったため3年ぶり。試合は兵庫が投打に圧倒。2回、木谷のランニングホームランなどで5点をもぎとり、3継投で神戸の反撃を封じた。

                    

兵庫、10長短打で大量7点
3年ぶりの定期戦を制する

                           
神 戸   0 1 0   0 1 0   0 0 1 3
兵 庫   0 5 0   0 0 1   1 0 X 7
                 
  【神  戸】        
C       5   1   1  
E       4   0   0  
B       4   1   0  
A       3   0   0  
G       4   1   0  
F       4   1   0  
D     西   4   2   1  
H       2   1   0  
H 9     2   1   0  
@       1   0   0  
H       0   0   0  
R       0   0   0  
1       0   0   0  
H       1   0   1  
          34   8   3  
                       
  【兵  庫】        
C       4   2   2  
F       2   1   1  
E       4   1   2  
H     3   1   1  
@       3   0   0  
9       0   0   0  
A       4   1   0  
2       0   0   0  
G       4   2   1  
8       0   0   0  
B       1   0   0  
1       1   1   0  
1     0   0   0  
D       4   1   0  
          30   10   7  
                       
▽本塁打 木谷
▽三塁打 高瀬、高山
▽二塁打 多田、元山

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定期戦観戦記
 【元デイリースポーツ記者 武陽野球倶楽部 47陽会 浜田 直人】 

 歓声、拍手、ブラスバンドの音色に柔らかい日差し。約100年の歴史を刻む伝統の定期戦が3年ぶりにプレーボールとなった。過去2年はいずれも非情な雨で中止。1、2年生はもとより、3年生にとっても今回が初めて踏む晴れ舞台なのだ。

 兵庫の攻撃は、まるで過去2年のうっぷんを一気に晴らすかのようなすさまじさだった。神戸のマウンドはサイドハンドの松井。そのエース攻略へボール球をしっかりと見送り、好球を逃さず打つ冷静さと積極性があった。

1点の先行を許した2回裏だ。一死から合田が中前打したのがきっかけ。脇本四球のあと永山の二塁内野安打で満塁とすると、多田が左中間に逆転の二塁打。

 勢いづく兵庫は、一死二、三塁でスクイズをはずされ二死となったが、尾下が右前に3点目の適時打。さらに木谷が中越えにランニングホーマーを放った。

 「打った瞬間、センターに取られると思ったが、打球が風に乗って伸びてくれた。ホームを踏んだ時はとてもうれしかった」。殊勲の2ラン。主将としての重責を果たして木谷は白い歯をのぞかせた。

 こうなれば試合は兵庫ペース。先発の森川が5回、2点目を許すと、6回元山、合田の長短打で、7回には中田亘の適時打でそれぞれ1点を追加。6回から登板の高山が9回3点目を献上したものの、3番手中田亨が最後を空振りの三振で締めた。

 試合が終わるとグラウンドに兵庫高校の校歌が流れた。「♪ 武陽が丘のあさみどり 白き雲湧くユーカリに…♪」応援の全生徒とともに、口ぐさむナインの表情は晴れやかだった。


 中井監督の話「定期戦は、夏の大会と同じくらい重要。3年ぶりの試合に勝利することができてよかった。2回の5点がきいた。あれでナインは落ち着いてプレーができたと思う」
 

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