66陽会 近谷雅彦氏

   われわれ66陽会は、上月監督が就任した年に入学した。監督の専門分野である陸上競技張りの練習で、よく走ったことを覚えている。今でこそ当たり前のように取り組まれているが、当時としてはあまり知識がなかったウエートトレーニングも指導してもらった。

 入学当初は、部員も20人近くいたし、相当力のある選手がそろっていたと思う。今でも共に練習したときの仲間の姿を思い浮かべることがある。あのメンバーで編成していたら面白いチームになっていただろう。

 最後まで残った者は10人程度、寂しい思いもしたが、その結果、力を借りることになった下級生との思い出が多く出来たし、公立高校としてはそこそこのチームと対等に戦える戦力であったと自負している。

 夏の練習での柳生部長のノックやベースランニングが苦しかったことも思い出されるし、二度の合宿での練習も断片的だが覚えている。練習帰り駄菓子屋に寄り道したことや冬帰宅途中の夜空にオリオン座が輝いていたことも、その時々の気持ちになって振り返ることが出来る。

 高校時代に野球を通じて知り合った仲間、先輩、後輩、そして恩師、ともに過ごした当時の姿は強烈に頭の中に焼きついている。永遠の宝物である。

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