高校野球100年記念再現大会 [神戸二中(兵庫) 対 早稲田実]

 

[記:元デイリースポーツ記者 武陽野球倶楽部 47陽会 浜田 直人]

 
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    神戸二中、早実に雪辱ならず

    高校野球100年記念再現大会

 

夏の高校野球大会が今年、創設100年を迎えたことを記念し、第1回の全国大会に出場した10校のOB大会が12月19、20の両日、甲子園球場で行われた。神戸二中(兵庫)は2日目の20日、第1回大会の初戦の相手早実(0-2で負け)と対戦。復刻ユニホームに身を包んだ10~70代の選手38人は思い思いのプレーを楽しんだ。試合は3-11で敗れ、100年ぶりの雪辱は果たせなかった。      

 

 

早  実 0 0 0 9 0 2 11
神戸二中 2 0 0 0 0 1 3

◇バッテリー(早実)高橋、笙、大泉、佐藤清、菊地、久住―佐藤、松永

      (神戸二中)太田、住川、米津、藤堂、横野―米津、近谷

◇本塁打 山下将 ◇三塁打 有馬 ◇二塁打 若林

 

 

 ○…神戸二中の先発は46陽会の太田紘一投手(75)。得意のカーブを効果的に使って、2イングをノーヒット、3奪三振の力投だった。元阪神タイガースの投手で甲子園はかつての本拠地。「昔を思い出しながらマウンドに立った。完璧のピッチングだった」と自画自賛してニッコリ。

 

 ○…ベンチ入り最高齢者の43陽会、三瀬正夫選手(78)が6回代打で登場した。カウント2-3からのきわどい球を選んで四球で出塁。「野球をするのは約20年ぶり。さすがに緊張しましたが、最後のきわどい球によくバットがとまりました」と、ホッとした表情。応援に駆け付けたスタンドの娘さん、お孫さんから拍手を送られ、満足顔。

 

 ○…始球式は元スワローズ勢の豪華な顔ぶれ、マウンドには早実の荒木大輔投手(51)、捕手は大矢明彦選手(68)で、打者は神戸二中の森滝義巳投手(77)。投球は外角へのワンバウンドに。荒木投手が早実のユニホームを着るのは33年ぶりで「大変な懐かしかった」と笑顔。プロ時代完全試合の偉業を達成した森滝投手は「昔を思い出して胸が熱くなりました」と、しみじみ。

 

 ○…1回、左翼に豪快なホームランを放ったのは三番の99陽会山下将選手。現在、広島大学在籍中の22歳。「まず塁に出ようと思っていた。甘い球を狙っていたところ、いい球が来たので思い切り振った。フェンスを超えたと思った。すごく気持ち良かった」とニンマリ。