ＮＯ１

　◇二塁打＝中山、長野　◇暴投＝上垣　◇審判＝津田、八木、河野
　◇試合時間＝２時間30分

〔評〕双方ほとんど毎回得点機を持ちながら、いずれも強攻策などから得点できず、延長に入ったが、10回兵庫は二死満塁から長野が左前に走者一掃の二塁打を放った。

昭和32年５月14日（火）神戸市民球場
▽２回戦
　鳴　尾　０００　０００　０１０＝１
　県兵庫　０００　０００　０００＝０

　〔鳴　尾〕　打安失　　　　　〔兵　庫〕　打安失
　３　木　山　４１０　　　　　４　片　岡　２００
　５　大　黒　４００　　　　　４　大　石　１００
　９　小　山　２００　　　　　３　早　川　３１０
　７　丹　波　４１０　　　　　８　長　野　４００
　８　宇喜多　４１０　　　　　17　横　山　３１０
　４　小　林　４００　　　　　９　荻　野　２００
　２　山　口　４１０　　　　　９　能　田　２００
　１　藤　原　２１０　　　　　２　高　橋　４１０
　１　森　岡　２００　　　　　６　中　谷　２０１
　６　浜　野　２００　　　　　５　山　本　２０１
　　　　　　　　　　　　　　　１　太　田　１１０
　　　　　　　　　　　　　　　Ｈ　常　深　１００
　　　　　　　　　　　　　　　７　中　西　００１

犠盗振球残併打安失 ３４10７８３31６１

犠盗振球残併打安失 ００８６６１30４３

　◇二塁打＝藤原審判＝寺坂、原、好村試合時間＝１時間50分

〔評〕七回まで押されていた鳴尾は八回木山に適時打が出て勝利を拾った。
　この回一死後森岡が三塁手を誤らせ、浜野の四球で一、二塁として、このあと木山が左前打して野手がもたつく間に藤原が生還して貴重な一点をあげたもの。
　兵庫は七回２安打、１四球で二死満塁としたが、代打常深が悪球に手を出して三振し万事休した。

［対県神戸高野球定期戦］
昭和32年
　県兵庫　７−２　県神戸

【第39回全国野球選手権大会兵庫予選】
〈朝日新聞〉
昭和32年７月30日（火）西宮球場
▽２回戦
　私神港　０００　０００　０００＝０
　県兵庫　０２０　１００　０１Ｘ＝４

　◇開始11時17分 終了１時10分
　〔審判〕山田（二）小西、山内

　〔私神港〕　打安失　　　　　〔県兵庫〕　打安失
　三　山　本　３００　　　　　一　早　川　４１０
　捕　深　坂　４００　　　　　左　能　田　３００
　遊　岡　田　４１１　　　　　中　長　野　４１０
　中　木　戸　３００　　　　　二　片　岡　３１０
　一　山　田　３１０　　　　　右　荻　野　２００
　右　水　野　２００　　　　　捕　高　橋　２００
　左　村　野　３００　　　　　遊　中　谷　２０１
　投　高　島　３００　　　　　三　山　本　３１０
　二　福　井　２００　　　　　投　太　田　３００
　二　矢　野　１０１　　　　

　　　振 四犠盗打安失　　　　　　　振四犠盗打安失
　　　10１１１28２２　　　　　　　５７２４26４１　　　

○…県兵庫太田投手は毎回三振を奪う好投で、私神港に乗ずるすきを与えず、無得点に抑え勝利の原動力となった。

○…県兵庫は二回４四球と一ゴロで労せずして二点を入れ、四回にも荻野の死球を足場に一点、八回にも追加点を入れて楽勝した。私神港は安打２本という貧攻でチャンスなく零敗した。

〈朝日新聞〉
昭和32年７月31日（水）神戸市民球場
▽３回戦
　県農業　０００　００＝０
　県兵庫　２０３　５Ｘ＝10
　　　　　（５回コールドゲーム）

　◇開始４時、終了５時11分
　〔審判〕山口、林、奥村

　〔県農業〕　打安失　　　　　〔県兵庫〕　打安失
　三　松　本　２００　　　　　一　早　川　３００
　左　矢　野　２００　　　　　左　中　西　１１０
　遊　福　田　２０１　　　　　中　長　野　２００
　投中　西川　２００　　　　　二　片　岡　１１１
　右　松　野　２００　　　　　右　荻　野　２１０
　一　岡　本　００１　　　　　捕　高　橋　２１０
　PH　中　田　１００　　　　　遊　中　谷　３２１
　中　赤　山　１００　　　　　三　山　本　１００
　投　前田重　１００　　　　　PH　野　田　１００
　二　前田万　１００　　　　　三　山　田　０００
　捕　松　下　１００　　　　　投　太　田　２１０
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　振 四犠盗打安失　　　　　　　振四犠盗打安失
　　　４０１０15０２　　　　　　　３５３２18７２　　

　▽二塁打＝中西　▽暴投＝前田重▽捕逸＝松下

○…県兵庫は一回片岡の安打と四球、敵失などで先取点を奪い、三回にも３安打と四球で三点、四回にもリリーフした前田重の無制球に乗じ五点を追加、コールドゲームとした。